建築家Piet Blomにより設計され、1982〜1984年に建築されたキューブ・ハウス。立方体が尖った角を下に、ずらり38棟も並ぶ現代建築。大都市ロッテルダムのかなり広い範囲にこういう現代建築群が多い背景には、第二次世界大戦による壊滅的な荒廃があることを記憶しておかなければならない。
この建物が面白いのは、集合住宅として使用されているところ。ヨーロッパのことなので窓辺など外から見える部分についての規制はあれこれあるだろうけれど、普通のアパートのように人が出入りし、生活している。
このうちの1棟がミュージアムとして公開されている(現在はさらに一部ホテルとして宿泊客を受け入れている)。中は想像するよりまともな居住空間だ。窓が斜めなのも採光の面で優れている。ただし、すべての空間が屋根裏部屋みたいな不自由さは当然ある。
整然と並んでいる割にはカメラを向けると意外性の連続で、黄色いキューブが思わぬ重なり方をする。この1枚は当時のコンデジによる歪みを修正したもの。よりこの建物らしさが出ている他の写真はもっと広角のため、修正はかなり困難。今時の歪みの少ない設計の広角レンズで撮り直してみたい。
Panasonic DMC-FX01についての覚書:
2006年3月10日発売のコンデジ。焦点距離は4.6〜16.8mm(35mm判換算28〜102mm相当)、F2.8(ワイド側)〜F5.6(テレ側)、600万画素、1/2.5型CCD。
2006-07-15 / Kubuswoningen (Cube House), Rotterdam, the Netherlands (オランダ・ロッテルダム) / Panasonic DMC-FX01 / 11.2mm / F4.3 / 1/50s